弾き、弾かれ

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世界交差

本来交わる筈の無い3つの地平。

神と魔と人が薄氷の上を渡る様な平和を築いている地平。
人々すら気付かぬうちに異界と化していた魔都・東京の存在する地平。
そして、銀の雨の降る地での能力者達の紡ぎだす地平。

そう、本来は直線でしかないこの3つの地平。

その線が、捻じ曲げられようとしていた。

『世界交差』

※嘘予告ですよ。



某テンプルム 研究室

「エネルギー、尚も上昇!このままでは次元乱気流がッ!」
「全システムオールカット!エネルギーをシャットアウトしろ!」
「し、しかしそんな事をすればテンプルムが地表へ落下して…」
「構わんッ!このままでは『世界交差』が起こってしまう!」
「それはいい事を聞きました♪」
「!! 貴様、瑠璃の掃j」
数刻としない内に、その場に赤い華が咲き乱れた。
「あはははははは!何という僥倖!これほど破滅に適したお膳立ては無い!」
「……御意」
「さぁ始めましょう♪神と、魔と、人と、そしてゲストを加えた一大スペクタクルです!!」

閃光が、世界を白く塗りつぶした――



同時刻別地平 魔都・東京

「ギャヒヒヒヒヒヒヒヒィ!どーよこの刀の味はァ!?『ヘレティック』!?」
「貴女、只のニンゲンではありませんね…強化骨格レベルの改造ではない…」
「だぁからどうしたっての、あたしはさー、お仕事やって早くアメちゃんが欲しいの!さっさとーぉ死んでちょうだいなッ!ギャハハハハハハ!」
(魔人を繰る怪異殲滅部隊…成る程、あのマフィアの差し金ですか)
「殺ァァァァァッ!!」
「くっ!!」

閃光が、世界を白く塗りつぶした――



同時刻別地平 鎌倉

「なー、こんなもんでいいだろ?」
「気を抜くなハジキ、油断大敵と判断する」
「しっかしまあ、もうこのゴーストタウンもあらかた制覇しちまったなあ」
「香ねーちゃん、一応女なんだからスカートで胡坐とかやめたほうが…」
「な…!見んな!何処見てやがる!」
「痛いッ!痛いよッ!」
「……やれやれ」
「そ、それよりもよ。何か、妙な気配がしねえか…?」
「そういえば確かに…」
「! 外を見ろッ!」

閃光が、世界を白く塗りつぶした――





世界は奇妙に交差した。
ある一部分は朝、ある一部分は黄昏、ある一部分はテンプルム、ある一部分は銀の雨が降り注いでいる。
3つのジグソーパズルを混ぜ合わせて形の同じピースを無理矢理くっつけたような、そんな奇妙さ。


「何だあいつ等は!?ゴースト!?」
「そこの少年!退いて下さい!」
「面白ェ!面白ェよコレ!コレやったヤツ天才だって!!」
「黒い鎧と…サイボーグぅ!?」
「状況確認が必要と判断する」


円陣を組んで座る学生三人と珍妙二人。
「…恐らく、全く異なる次元の世界が何らかの理由で繋がってしまったのだと思います」
「一体誰が…」
「ンな事はどうでもいいだろ!?ようは殺るか殺られるかって事じゃねーか!ギャハハハハハハ!」
「少し黙れ、と判断する」
「何となく師匠と同じ雰囲気がするなあこのサイボーグ」


半壊したテンプルムの中で待ち構えるは、破滅を具現化した様な男と道具。
「面白い!あぁ面白いこの混沌!さぁ来たまえ!僕を殺しに!!」
「…主、鳩は理解しかねます。何故態々…」
「パティ?」
「はい」
「黙れ」
「…はい」


対峙する同じ名の二人。
「よう。お前俺に似てるな」
「そっちの美少女も、ティアに似てるねっ♪」
「ドッペルゲンガーじゃねえぞ?」
「うん、全く♪」
「それはそうと、この事態に心当たりは?」
「ねぇ事もねぇ、やりそうな馬鹿に心当たりはある」
「奇遇だな、俺もだ」
「なんだ、そっちにも居るのか。あの野郎」
『筧・次郎!!』


カタカタカタカタカタカタカタカタ
「…おーぅ、大体理解したぜー」
「サイボーグだからって端末からコード引っ張って挿すだけで情報引き出すことができるとは…」
「次元に干渉、屈折させる事のできる技術が存在するのですか…まさにファンタジーですね」
「予想GUYデース」
「スパイは帰ってください」
「はい」
「…はぁ、ともあれ敵の居所は割れたな」
『テンプルム!!』


「頭の悪い方々が疑心暗鬼に陥って潰しあってくれる…ふふ、愉快痛快♪」


瓦礫の向こうから現れるたのは、大量の人の形をした傀儡。
「霊鬼兵ッ!?」
「あーらら、こいつ等も来ちゃったの?楽しーからEーけどね♪」
「琉人にーちゃん!如月っち!」
「アレの相手は私達の方が手馴れています…行きなさい、少年達」
「早く行けよ!お前らいるとあたしの取り分減っちゃうだろ!」
「ここは彼らに任せるのが得策と判断する」
「…死ぬなよ!」
走り去っていく少年達を尻目に、すらりと刀を背中から抜き放つサイボーグと、拳を打ち合わせる神父。
「さぁて、この大般若の錆びになりてぇガラクタはどいつだァ?」
「…纏魔ッ!!」


空から降ってくる天使を模した機械兵器。
「そこのガキ共ォッ!両手を上げて跪けッ!抵抗すれば容赦はしない!」
「ロボットッ!?ありえねえだろこれはよぉ!」
「ク…さすがにちっと分が悪いぜ、どうするマイト?」
「…逃げるしかあるまい。不本意だが、な」
「はーい真打登場ー♪」
「ヒーローは遅れた頃にやってくる、ってな」
「親父!?」
「残念ながら俺はお前の親父じゃねえ、こっちでは、な」
「??」
「貴様魔属かッ!ならば容赦はしない!!」
銃口が狙いを定める。
「さてガキ共、この事象を引き起こしたアホウがテンプルムに居るのはもう知ってるな?」
「あ、ああ」
「俺としては面倒は避けたい所なんだが、たまにはまあ、ヒーローごっこも悪くはない」
「早く行きなよ。ラスボスが待ってるよ♪」
「貴様等ァ!何をごちゃごちゃやっとるかァ!」
「…おっさん、死ぬなよッ!」
「おっさんじゃねえ!…と、行ったか。ティア!」
「顕現せよ、君臨せよ、殲(せん)し滅(めっ)せよ偉大なる我等が祖先の魔において!インクウィジター!」
黒い機の魔神が、虚空より現れ二人を包んだ。


テンプルム中腹、対峙する男女と男女。
「予想はしてたが、テメェがそっち側に付くとはな」
「楽しいじゃないですか。流石は別世界の僕、やることが違う♪」
「…全ては、主の為に」
「じゃ、そろそろ始める?その鉄面皮を醜く歪ませてあげるよ」
各々布槍、鋼糸、チェーンソー剣、リボルバーガントレットを構え、苛烈な円舞曲は幕を開けた。


敵を屠り、瓦礫を踏み越え、少年達は辿り着く。
「よく辿り着きました勇者達、まずは褒めて差し上げましょう」
「てめえが元凶かッ!?」
「いかにも、この『世界交差』は僕が引き起こしました」
「…何の為だ」
「何の為?はははは!そうですねえ……無理心中、という答えではダメですかな?」
「ふざけんな!そんな理由でこんな事をやったのか!」
「ではどのような理由でしたら満足頂けるので?悲劇的なのを即興で作ってもいいですが…」
「主、話が進みません」
「何処までもふざけやがって。お前は…俺の敵だ!」
「そうでしょうそうでしょう。その目を見ていると嫌でも思い出す♪」
「ハジキ、『俺達の敵』と判断する」
「一人でやるっつーのは水臭くねえか?オイ」
「宜しい。度し難く、そして希望に満ちた人間(ガキ)共よ。この化け物(ボク)にタチムカエると本気で思っているのなら」
「いつでもかかっておいでなさい。銀雨の子らよ」


かくして、決戦の火蓋は切って落とされた―――


ここではない何処かの、しかし身近な世界のお話………
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Re: 世界交差

最初に謝罪を。
勝手にキャラ使ってごめんなさい
勝手にSS中の一文を使っちゃってごめんなさい
解る人しか解らないような自己満足極まりないものでごめんなさい

  • 20070113
  • トール(弾の中の人) ♦-
  • URL
  • 編集 ]
やってくれましたね。

グルービー、実にグルービー。
うちの殺人鬼がバカだ!

大笑いしました。

何でだ。もっと強そうなのいくらでもいるのに。


とりあえず手始めは、「ヘレティックが誰か」を探すことです、サー!

やってくれたね。

異次元の同一人物が邂逅。
こんなに燃える事は無い!!


最近本当に大般若が皆さんに愛されて嬉しいです。
グルービー、実にグルービー!

  • 20070117
  • 田吾作 ♦wm6RgFN2
  • URL
  • 編集 ]
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